骨粗しょう症は大変怖い病気です。では骨粗しょう症を早期発見できる方法があるのでしょうか。また自覚症状はあるのでしょうか。残念ながら、骨粗しょう症は初期には自覚症状がほとんどありません。背骨が押しつぶされるように骨折して、背中や腰が痛んだり、背がまるくなって身長が低く見えたりします。
骨粗しょう症は以前から自覚症状がないまま骨が徐々に失われていくことから、「サイレント・ディジーズ(沈黙の疾患)」と呼ばれています。かなり病気が進行して初めて、腰や背中が痛いとか、背が縮んでくるなどの自覚症状が現れます。骨折してから、骨粗しょう症に気づくこともあるほどです。
70歳以上の骨粗しょう症の人は、大腿骨頚部が折れやすくなります。すると、歩けなくて寝たきりになる原因にもなりますから、かなり深刻なのです。また、一番最初に症状が出るのは背骨です背骨の構造はスポンジ状でとても代謝が盛んな部分ですが、こういった部位は変化が起こりやすいのです。
その他には転倒することで、胸椎や腰椎、大腿骨頚部にも多く骨折が見られます。また、転んでふと手をついた時などは、手首やろっ骨が折れやすくなります。骨粗しょう症の早期発見には、骨量の測定が一番です。年齢を問わず、自分の骨量を測ってどの程度か知りましょう。早めに対応すれば骨量の減少を緩やかにすることも可能です。
骨密度測定器の普及で診断の機会は増えましたが、1千万人と推定される患者のうち治療を受けているのは、なんとたった20%にすぎないといわれています。
骨粗しょう症ってどんなものなのでしょうか。近年では、骨粗しょう症という「骨がもろくなる病気」が一般の方にもよく知られるようになりました。それでは このように「有名な病気」になってしまったのでしょうか。それはこの骨粗しょう症が一般的には高齢になるほどその程度が強くなるため、高齢化社会を迎えている日本では骨折の患者さんは年毎に多くなっているためです。
人の体はたくさんの細胞からできており、もちろん骨にも細胞があります。骨を作る細胞と溶かす細胞があります。これらの細胞が働いて骨が出来たり、壊されたりしています。そして骨も絶えず新陳代謝をしています。正常の骨では、作られるのと壊されるのとが同じ割合のために骨の強さや厚さはある一定に保たれています。しかし何かこれらの細胞の働きに影響する変化が起きれば二つの細胞の働きにアンバランスを生じてしまい、骨が柔らかくなったり、硬くなりすぎたりすることもあるのです。
ほとんどの場合には弱くなります。これが骨粗しょう症なのです。骨粗しょう症の人は、太ももの付け根(大腿骨頭部)を骨折する例が多いのですが、年をとってからこの部分を骨折してしまうと寝たきりに発展する恐れがあるのです。しかし、骨がもろくなるのは「老化」と考えてしまい、予防や治療を行わずに放置する場合が非常に多いとも言われています。骨粗しょう症を放置してしまうと骨折の危険性が高まってしまい高齢者は骨折から寝たきりへとつながってしまうこともあります。骨粗しょう症は「単なる老化」ではなくて治療が必要な「病気」だということをきちんと理解しておきましょう。
