転倒には充分注意を

骨粗しょう症と寝たきりはイコールではなく、合併症である大腿骨頸部骨折のために大腿骨の付根が折れてしまって、体重が支え切れなくなり、寝たきりになってしまうということがあります。それは紛れもない事実ですが、最近では骨粗しょう症による大腿骨頸部骨折は早めに手術して、早期リハビリテーションをすれば、寝たきりにならなくて済む確率が高くなるということがわかってきています。

ですから、なるべく早く整形外科で適切な処置を受けるべきなのですが、高齢の方の場合、骨粗しょう症ばかりでなく高血圧や糖尿病などの他の余病があったりして、手術したくてもできないという場合も少なからずあります。まず転ばないことが寝たきり予防の第一と考えていただきたいと思います。日頃から転ばないために部屋の整理整頓、ふだんからの体づくりと歩き方の工夫を行っていくことは大切なことです。しかし、予期しないところで転ぶことがあります。

いつも何気なく歩いていた道路がすべりやすかったり、段差ができていたり、立って乗っていたバスや電車が急発進・急停車したりと、色々な転びやすい状況があります。このような時にとっさに何かにつかまって体を支えたり、倒れないように足を引いたり、普段から体を動かす習慣を持っていればうまく回避することができることも多いでしょう。

また、どうしても転んでしまう時には無理な形でこらえるよりも自分の意志でじょうずに転ぶことも必要です。転ばないための工夫や注意も必要ですが、じょうずに転ぶことを頭の中で描くことも大切といえるでしょう。

骨粗しょう症予防ガイド 新着情報

骨粗しょう症ってどんなものなのでしょうか。近年では、骨粗しょう症という「骨がもろくなる病気」が一般の方にもよく知られるようになりました。それでは このように「有名な病気」になってしまったのでしょうか。それはこの骨粗しょう症が一般的には高齢になるほどその程度が強くなるため、高齢化社会を迎えている日本では骨折の患者さんは年毎に多くなっているためです。

人の体はたくさんの細胞からできており、もちろん骨にも細胞があります。骨を作る細胞と溶かす細胞があります。これらの細胞が働いて骨が出来たり、壊されたりしています。そして骨も絶えず新陳代謝をしています。正常の骨では、作られるのと壊されるのとが同じ割合のために骨の強さや厚さはある一定に保たれています。しかし何かこれらの細胞の働きに影響する変化が起きれば二つの細胞の働きにアンバランスを生じてしまい、骨が柔らかくなったり、硬くなりすぎたりすることもあるのです。

ほとんどの場合には弱くなります。これが骨粗しょう症なのです。骨粗しょう症の人は、太ももの付け根(大腿骨頭部)を骨折する例が多いのですが、年をとってからこの部分を骨折してしまうと寝たきりに発展する恐れがあるのです。しかし、骨がもろくなるのは「老化」と考えてしまい、予防や治療を行わずに放置する場合が非常に多いとも言われています。骨粗しょう症を放置してしまうと骨折の危険性が高まってしまい高齢者は骨折から寝たきりへとつながってしまうこともあります。骨粗しょう症は「単なる老化」ではなくて治療が必要な「病気」だということをきちんと理解しておきましょう。