避けたい物質は?

どんな人でも、年齢を重ねると多かれ少なかれ骨が弱くなってきます。その意味で、加齢は骨粗しょう症をひき起こす要因のひとつといえます。しかし、それほど高齢ではなくても簡単に骨折したり、お年寄りでもとても骨が頑丈な人がいたりするように、その背景には若いころからの生活習慣が深く関わっています。

とくにタバコ、アルコール、コーヒーなどといったいわゆる嗜好品は骨の強度を弱めてしまいます。まずタバコは、喫煙する人と、喫煙しない人とでは、骨量に大きな差があることがわかっています。女性の場合、閉経まで毎日タバコを1箱吸うと、5~10%骨量が低下したデーターもあるそうです。また、年齢に関係なく、 若い女性でも、タバコを吸わない人に比べると、骨量が低いそうです。

次にアルコールですが、大量にアルコールを飲む人の骨量を調べてみると、骨量が低いそうです。 これは極端なケースですが、何も食べない(栄養が低い状態)で、アルコールばかり飲んでいる人に多いようです。「お酒は百薬の長」といいますが、 これでは身体のためになりません。アルコールは適量で、できればカルシウムが多く含まれる食材をつかった料理を、一緒に食べるようにしてはいかがでしょう。

最後にコーヒーなどに含まれるカフェインは、1日あたりのカルシウム摂取量が十分であれば、カフェインの影響はないようです。 ただし、カフェインが含まれる飲み物を大量に飲むと、カルシウムは尿の中に排出されます。

将来の自分の身体のことを考えると、これら嗜好品(タバコ・アルコール・コーヒー)を摂取する人で、どうしてもやめられない場合は、余分にカルシウムを摂取したり、 骨に負荷を与える運動(歩くことなど)を、お日様の下で毎日行い、骨量を高めるようにしてはいかがでしょう。

骨粗しょう症予防ガイド 新着情報

骨粗しょう症ってどんなものなのでしょうか。近年では、骨粗しょう症という「骨がもろくなる病気」が一般の方にもよく知られるようになりました。それでは このように「有名な病気」になってしまったのでしょうか。それはこの骨粗しょう症が一般的には高齢になるほどその程度が強くなるため、高齢化社会を迎えている日本では骨折の患者さんは年毎に多くなっているためです。

人の体はたくさんの細胞からできており、もちろん骨にも細胞があります。骨を作る細胞と溶かす細胞があります。これらの細胞が働いて骨が出来たり、壊されたりしています。そして骨も絶えず新陳代謝をしています。正常の骨では、作られるのと壊されるのとが同じ割合のために骨の強さや厚さはある一定に保たれています。しかし何かこれらの細胞の働きに影響する変化が起きれば二つの細胞の働きにアンバランスを生じてしまい、骨が柔らかくなったり、硬くなりすぎたりすることもあるのです。

ほとんどの場合には弱くなります。これが骨粗しょう症なのです。骨粗しょう症の人は、太ももの付け根(大腿骨頭部)を骨折する例が多いのですが、年をとってからこの部分を骨折してしまうと寝たきりに発展する恐れがあるのです。しかし、骨がもろくなるのは「老化」と考えてしまい、予防や治療を行わずに放置する場合が非常に多いとも言われています。骨粗しょう症を放置してしまうと骨折の危険性が高まってしまい高齢者は骨折から寝たきりへとつながってしまうこともあります。骨粗しょう症は「単なる老化」ではなくて治療が必要な「病気」だということをきちんと理解しておきましょう。