女性のためのホルモン補充療法

閉経後は、ホルモンのバランスが崩れ、骨粗しょう症に限らず更年期障害や動脈硬化などに悩む女性が多いのが現状です。それらの予防と治療の両面で、ホルモン補充療法が有効とされています。女性らしさをつくるとともに、女性の健康に欠かせないのが女性ホルモンです。これにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の 2 種類があり、主に卵巣で作られています。

卵巣の働きは、40歳ぐらいから衰え始め、閉経後は止まってしまいます。この結果、骨粗しょう症など心身両面で健康に影響してくるわけです。そこで、女性ホルモンを補充して、女性の健康維持を図るのがホルモン補充療法なのです。

具体的な治療は、通常、45歳のレベルの女性ホルモンを補充します。内服薬と貼付薬があります。その効果は、エストロゲンの低下とともに起こる骨量の減少を防ぎ、動脈硬化の予防効果もあります。最近は、物忘れにも効果的だと報告されています。

一方で副作用ですが、短期的に月経のような出血が見られたり、乳房の張りや痛みを感じる敏感な女性もいますが、これらは生理的な反応です。女性ホルモンが効いている証拠で、慣れてくると自然に消失します。また、40歳半ばのレベルの女性ホルモンを補充するわけですから、乳がんだけでなく、総合的な健康管理の意味でも、定期健診は欠かせません。

日本でホルモン補充療法を受けている女性は、欧米の20分の 1 程度にすぎませんが、これは、この治療法をよく知らなかったり、誤解したりしている可能性があります。ホルモン補充療法は、更年期からの健康管理はもちろん、生活の質を保つ上でも有効なので、希望者は最寄りの婦人科で相談してみるとよいでしょう。

骨粗しょう症 新着情報

骨粗鬆症になることは防げないのでしょうか。残念なことに老化によって骨量の減少は誰にでも起こることです。しかし、最大骨量が高ければ、骨量が減ったとしても骨粗鬆症になる危険ゾーンに入ることはないといえるでしょう。最大骨量を高くするためにはどうしたらよいのかというと、子どものころから栄養や特にカルシウムをきちんと摂ることが大切です。

また、骨量が減少しはじめたとしても生活習慣を改善することによって減少のカーブを緩やかにすることが可能です。そして骨粗鬆症を予防することとが可能になります。骨粗鬆症は高齢者、とくに閉経後の女性に加えて、次のような人に多く発症しています。近親者に骨粗鬆症の人がいる人です。これは遺伝と骨粗鬆症を招く生活習慣が家族で似ているためです。

また小柄でやせている人です。これは骨量が低い上、重い重力が骨にかからないので骨が弱い人が多いことがあげあれます。あとは下痢をしやすい人です。とくに牛乳を飲むと下痢をする乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)の人の場合は、カルシウムを摂取しにくい体質なので骨粗しょう症になりやすいといわれています。

骨が減っていくメカニズムについてご紹介します。骨の主原料であるカルシウムはその99パーセントが骨にあります。そしてカルシウム量を調整したり貯蔵するといった役割をもっています。残りの1パーセントは血液の流れにのり、全身の臓器の機能を正常に保つというような重要な役割を担っています。 血液中のカルシウムが不足してしまうと骨に緊急指令が出されますのでカルシウムを放出します。

無理なダイエットなどをすることによって骨のカルシウムが放出されると、残存量が限界を超えてしまい骨がスカスカな状態になってしまいます。骨は新陳代謝が活発に行われていますので1つの骨が新しい骨に変わるのには約4ヶ月かかります。そして骨の細胞の中には、骨を作る細胞と骨を壊す細胞があって2つの細胞がバランスよく働くことによってつねに丈夫な骨を保つことができています。

この新陳代謝をサポートする助っ人が、「活性型ビタミンD」や「エストロゲン」「副甲状腺ホルモン」などです。ビタミンの摂取やホルモンの分泌が老化などによって減少してしまうと骨量が減ってしまうのです。骨量は成長とともに徐々に増えていき20歳くらいまでに形成されます。そして20~40歳でピークを迎えてから緩やかに減少していきます。

40歳以降の骨量の減少は老化による自然な現象です。そして、内臓の働きが衰えて腸管からのカルシウム吸収が低下することや、骨を作る細胞と骨を壊す細胞のバランスが乱れることもあります。また、細胞の働きが低下するために起こります。女性の場合には閉経後、骨量が急激に減少してしまいます。これはエストロゲン(骨が壊れるのを防ぐ女性ホルモン)が、閉経とともにほとんど分泌しなくなるためです。

骨粗鬆症ってどのような病気なのでしょうか。骨粗鬆症とは骨の量が減ってしまいスカスカになった結果、骨がもろくなってしまうという病気です。骨量というものは健康な人でも加齢とともに減少してしまいます。しかし、同年齢の人よりも骨量が減ってしまい骨の密度が著しく減少した状態を骨粗鬆症とよんでいます。日本の骨代謝学会の診断基準によれば若い人の平均骨量の80%未満を「骨量減少」と呼んでいます。

そして、70%未満を「骨粗鬆症」としてよんでいます。発症率は40歳代で約1割となっており50歳代で約2割で、60歳代になると3人に1人が骨粗鬆症にかかっているといわれています。骨粗鬆症の大きな特徴つぃては、初期の段階ではほとんど自覚症状がないということです。それは本人が気づかないうちに進行してしまいます。そして突然として、ちょっとしたことで骨折してしまうケースも多いのです。

現在では、寝たきりになる原因の第2位が骨粗鬆症となっています。ちなみに1位は脳内血管障害です。骨粗しょう症でおこった骨折は通常の骨折とは異なるのでしょうか。骨粗鬆症による背骨(脊椎・せきつい)の骨折というものは、圧力がかかってしまい徐々に縮んで腰や背が曲がる「圧迫骨折」を起こしてしまいます。初期は背骨や腰に慢性的な鈍い痛みを感じます。やがて体の重みから骨が変型してしまいます。その部分がまわりの神経に触れてしまうため、刺すような痛みを感じることもあります。このような痛みを感じたら、すぐに病院で検査を受けるようにして早めに治療を行ったほうがおいでしょう。