妊娠・出産で骨粗しょう症に?

骨粗しょう症の割合に女性が多い原因に妊娠、出産が挙げられます。これは、赤ちゃんの骨は母体から提供されるためです。 つまり、お母さんの体の中のカルシウムから提供されます。赤ちゃんは、体作り(骨格)の為、容赦なく母体からカルシウムを吸い取っていきます。

しかし、カルシウムも取られっぱなしでは母体も危険ですから、女性ホルモンのひとつである大量のエストロゲンが放出されて、骨の流出を抑制してるのです。つまり女性は、まさに骨身をけずって赤ちゃんにあたえているのです。このエストロゲンが分泌されないと、骨からカルシウムが血液中にどんどん流出してしまうのです。

さらに出産直後の半年は、卵巣がお休みしているので女性ホルモンの分泌は極端に低下しています。 つまり更年期と同じになってしまいます。エストロゲンの分泌は、20~30歳代をピークとして徐々に減っていき、更年期に至ると急激に減少してしまいます。

更年期といわれる40代半ばから50代半ばまでのおよそ10年間は、エストロゲンの急激な減少を原因として、更年期障害が引き起こされます。エストロゲンが減少し、やがて分泌しなくなるのは、もう妊娠・出産しなくても良い時期になったということでもあります。昔は平均寿命も短かったので、このころにはほとんどの女性が亡くなっていたのです。

ところが現在では、平均寿命が大幅に延びて、妊娠・出産後も何十年と人生を過ごせるようになってきました。こうなると、いままで問題にならなかった更年期障害や骨粗しょう症などで悩み、苦しむ女性が増えてきてしまったのです。なんとも皮肉なものですが、最近は女性ホルモンの減少を補うホルモン補充療法で、骨量の減少を食い止めることができるようになりました。

だからといって、やみくもにホルモン補充療法を行えばよいかというとそういうものではありません。女性であることで必ず骨粗しょう症になるというわけでもありませんし、 最近の研究では、他の原因として遺伝的な因子もありそうだということがわかってきました。ホルモン補充療法は、骨量の減少が著しく、産婦人科医によって、ホルモン補充療法をすすめられた場合にのみ実施すべきです。

骨粗しょう症予防ガイド 新着情報

骨粗しょう症ってどんなものなのでしょうか。近年では、骨粗しょう症という「骨がもろくなる病気」が一般の方にもよく知られるようになりました。それでは このように「有名な病気」になってしまったのでしょうか。それはこの骨粗しょう症が一般的には高齢になるほどその程度が強くなるため、高齢化社会を迎えている日本では骨折の患者さんは年毎に多くなっているためです。

人の体はたくさんの細胞からできており、もちろん骨にも細胞があります。骨を作る細胞と溶かす細胞があります。これらの細胞が働いて骨が出来たり、壊されたりしています。そして骨も絶えず新陳代謝をしています。正常の骨では、作られるのと壊されるのとが同じ割合のために骨の強さや厚さはある一定に保たれています。しかし何かこれらの細胞の働きに影響する変化が起きれば二つの細胞の働きにアンバランスを生じてしまい、骨が柔らかくなったり、硬くなりすぎたりすることもあるのです。

ほとんどの場合には弱くなります。これが骨粗しょう症なのです。骨粗しょう症の人は、太ももの付け根(大腿骨頭部)を骨折する例が多いのですが、年をとってからこの部分を骨折してしまうと寝たきりに発展する恐れがあるのです。しかし、骨がもろくなるのは「老化」と考えてしまい、予防や治療を行わずに放置する場合が非常に多いとも言われています。骨粗しょう症を放置してしまうと骨折の危険性が高まってしまい高齢者は骨折から寝たきりへとつながってしまうこともあります。骨粗しょう症は「単なる老化」ではなくて治療が必要な「病気」だということをきちんと理解しておきましょう。