骨粗しょう症とは、骨がスカスカになり、骨折しやすくなる病気のことです。しかも、骨全体が弱まって骨折してしまうため、完治までに非常に時間がかかります。骨折が原因で日常生活行動(ADL)の低下、さらには寝たきりになってしまうことが、大きな問題となっています。
日本における高齢者の寝たきり原因の第2位は、「骨粗しょう症による骨折」なのです。 骨折による寝たきりや痴呆を防ぎ、老後を明るく楽しく過ごすためにも、骨粗しょう症を防ぐことが大切です。
高齢者が骨折した場合、手術はかわいそうだと手術がなされなかったり、手術後にリハビリが行われなかったりすることがしばしばあります。高齢者の骨折が治らないほんとうの問題は、そのまま寝かせておいて、すでにあった他の糖尿病や高血圧症など病気の状態が悪化することにあります。
脊椎の骨折を起こした場合には安静にしておき、その後、早期に離床することによって治すことができます。足を骨折した場合でも、手術をした後に、早いうちからリハビリテーションを行うことで、退院して再び歩くことができるようになります。そのため骨折を起こした後の対処方法で、高齢者でも骨折は治るのです。
骨密度は、適切な治療によって少しずつ回復しますが、健康な骨になるまでは長期間を要します。途中で治療を中断してしまっては、骨折防止という治療の目的を達成することができません。だからといって、「一生治らない病気」と重く受け止めるのではなく、「大きな骨折をする前に見つかってよかった」と考えて、治療を継続しましょう。
骨粗しょう症ってどんなものなのでしょうか。近年では、骨粗しょう症という「骨がもろくなる病気」が一般の方にもよく知られるようになりました。それでは このように「有名な病気」になってしまったのでしょうか。それはこの骨粗しょう症が一般的には高齢になるほどその程度が強くなるため、高齢化社会を迎えている日本では骨折の患者さんは年毎に多くなっているためです。
人の体はたくさんの細胞からできており、もちろん骨にも細胞があります。骨を作る細胞と溶かす細胞があります。これらの細胞が働いて骨が出来たり、壊されたりしています。そして骨も絶えず新陳代謝をしています。正常の骨では、作られるのと壊されるのとが同じ割合のために骨の強さや厚さはある一定に保たれています。しかし何かこれらの細胞の働きに影響する変化が起きれば二つの細胞の働きにアンバランスを生じてしまい、骨が柔らかくなったり、硬くなりすぎたりすることもあるのです。
ほとんどの場合には弱くなります。これが骨粗しょう症なのです。骨粗しょう症の人は、太ももの付け根(大腿骨頭部)を骨折する例が多いのですが、年をとってからこの部分を骨折してしまうと寝たきりに発展する恐れがあるのです。しかし、骨がもろくなるのは「老化」と考えてしまい、予防や治療を行わずに放置する場合が非常に多いとも言われています。骨粗しょう症を放置してしまうと骨折の危険性が高まってしまい高齢者は骨折から寝たきりへとつながってしまうこともあります。骨粗しょう症は「単なる老化」ではなくて治療が必要な「病気」だということをきちんと理解しておきましょう。
